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私って知覚過敏??

2008/05/05院長の豆知識

久々の豆知識投稿です。

皆さん”知覚過敏”という言葉を聞いたことありますか?

最近CMでもやってますよね。もしかしたら私も??と、思っている方も多いと思います。

歯がしみている状態なのですが、原因がむし歯や歯周病ではないものをいいます。

冷たいアイスクリームや、みかん等のすっぱいものを食べたら痛い、歯ブラシを当てると痛い。こんなときは要注意です!!

ただし、むし歯か知覚過敏かは、なかなか自分ではわからないと思いますので、かかりつけの先生にまずは相談されてください。

 

さて、知覚過敏とは、正確には”象牙質知覚過敏”と呼ばれます。

下左図のように、歯の外側は硬いエナメル質で覆われています。しかし、歯の根(歯根)の部分はエナメル質がなく、象牙質という軟らかい組織です。また、この象牙質には象牙細管と呼ばれるたくさんの細い管があります。(下図右:顕微鏡写真、もちろん目では見えません)

この、象牙細管への刺激が歯の神経まで伝わり、しみていることが多いのです。

 

★原因は★

 1.露出した歯根部分が歯垢(プラーク)で汚れている

 2.露出した歯根部分を歯ブラシで強く磨く過ぎている。また、歯磨剤の研磨剤で傷つけている。

 3.歯ぎしりやかみしめによる過剰な力によって、歯根の表面が割れたり、削れたりしている。

原因としては、こんなところが多いと思います。

hys2.jpg
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★しみなくするためには?(治療法)★

考えなければいけないことは、原因をなくして、刺激を伝えにくくすることです。

1.まず、丁寧なブラッシング

歯垢(プラーク)が歯根面に付着していると、しみることが多いです。ただ、がむしゃらに力強く磨いても逆効果です。

歯ブラシの選択や、補助的な清掃用具も重要です。是非一度かかりつけの先生や、歯科衛生士にご相談されてください。

2.知覚過敏専用歯磨剤を使用

専用歯磨剤には、上記の象牙細管をふさいで、刺激が伝わりにくくする成分が含まれていますので、軽度の場合には数週間使用するだけで改善することも多いです。また、フッ素を塗布することにより、改善する場合もあります。

3.歯根の表面をコーティングする

これも、象牙細管に対して作用するのですが、専用のコーティング剤を数回塗布することによって、症状の改善を促します。

その他、レーザー照射や高周波照射という方法もあります。

4.歯根のくびれを埋める

上記までの方法で、症状が改善しない場合や、歯根が削れてくぼんでいる場合などは、歯と同じ色の材料で、しみる部分を埋めます。それにより刺激を遮断します。

5.歯の神経をとる

以上のいずれの方法でも改善しない場合には、最後の手段で歯の神経をとって、しみなくします。これで、しみることはなくなります。ただし、歯の神経をとると歯はもろくなるので、長期的に見れば歯の寿命を短くすることになります。重度の歯周病の方はこのレベルにまで進行することも多いと思います。

 

歯がしみると、食事がおいしくなくなります。しみるという症状は、歯が教えてくれる危険なサインです。また、健康への第一歩は”いかにおいしく食事をとるか”だと思いますので、このサインを見逃さず、早めの対処を心がけてください。

わからないことやご質問は、メール、コメントのどちらでも受け付けていますので、お気軽にお尋ね下さい。

 

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投稿者:ohtsuka , 

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